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2010/06/05

途上国への援助スタイルって国によって結構違うもんです。

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少し前の途上国援助のお話。

アフリカの乾燥地帯に村々がありました。村々には一つだけ、手で掘った井戸。木で組んだ簡素な櫓を使ってバケツをカラコロと下ろして水を汲んでました。これがまた重労働。汲んだ水の分だけ疲れるし。井戸を改善させよってことで援助隊が来ました。

とある国が援助した、とある村。

晴天率が良いので太陽光発電のモーターポンプ式井戸を導入。
水を汲み上げるのが重労働なので、ボタンを押すと水が出ます。
ちゃんと、ソーラーパネル上の砂埃は拭いておけよと指導しました。

とある国が援助した、とある村。

単純にカラコロやってるから重労働ということで、
歯車を数個組み合わせて少ない力で水を汲める櫓をこしらえました。
ちゃんと、砂埃で故障しないように歯車には油を注せよと指導しました。


数年後。

前者のモータ式ポンプは故障。そりゃ機械ですもん。
電気系統か、駆動系統か、村人にはさっぱりわかりません。
でも、もう援助隊はきません。予算は単年度で他の村々を援助しているでしょう。

後者は油を注し注し、現役でした。
ストームで櫓が壊れても、櫓くらいは村人で建て直せます。
カラカラ噛み合ってる鋼鉄製の歯車は、頑丈。

前者は欧州の援助隊で後者は日本の援助隊だったとさ。意外と日本の援助隊は考えてるんもんだな。油を注し注ししてる歯車が磨耗して使い物にならなくなるのは数十年後。その頃には、経済は発展し、その村々は別の環境になっているでしょう。

最後の欧州と日本のオチは胡散臭いとしても、
この話はシステム構築にとてもよい教訓を与えてくれます。

継続的な先々の運用を考慮する、費用対効果を考慮する、使う人たちの環境や状況を考慮する。もろもろ考慮すれば、後者の援助スタイルのほうがとても合理的で人に優しいのです。システムの話をすると、システム構築屋は、なかなかそこまで考慮しきれないし、開発と運用って未だに別部隊で動かしてる組織が多いんです。また、運用サイドもシステムの運用なので、現業の運用に関知してるわけではありません。

情報システムへの投資がうまく活かされない要因はここらへんにありそうです。
ま、私はそろそろ既存システム屋から足を洗おうかな、と思ってますが。

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